先日、某中学校にて家庭科の事業の時間に料理教室を開催させていただきました。
この地域では、学校と公民館、地域住民が連携して、授業を行うような時間があります。その一環で、私も含めた地域の方々と、中学校の生徒が一緒に家庭科の授業に取り組みました。昨年に引き続き、今年で2年目です。
今年のテーマは「郷土料理」。最初に、この地域の郷土料理について、そして食文化として残るクジラについてセミナー形式でお話しさせていただきました。郷土料理については、「けんちょう」など家庭や給食でも取り入れられているメニューについては馴染みがありましたが、それ以外については意外とすぐに頭に思い浮かべることができないようでした。
クジラについては、給食でも提供されているだけあって、みんな食べた経験はもちろん、味や食べることにも抵抗がないようでした。今年からIWCから脱退して、商業捕鯨が再開されている中、この地域でも伝統を受け継ごうという取り組みがなされていて、クジラのお肉もその団体から提供していただきました。
調理は生徒が各班に分かれ、そこに地域の大人がサポーターとしてアドバイスやお手伝いをしてもらいます。普段から家庭でも調理をする女性だけでなく、定期的に調理をしているグループの男性も参加してくださいました。
調理がスタートすると、近頃は家庭での調理経験も少ないようで、包丁を握る手も、見守るこちらからすると、本当にヒヤヒヤするような手元の危うさでした。そのため、なかなか調理にも手間取りながら、なんとか完成させることができました。時間は予想よりもオーバーしましたが、このあたりは来年への課題です。
今回のメニュー
クジラのシュウマイ(これは郷土料理ではなくクジラ料理です)
けんちょう(山口県全域の郷土料理です)
チシャなます(山口県北部を中心とした郷土料理です)
ワカメのみそ汁(いりこ出汁)(ワカメ、いりこが特産の地域で、味噌は地元の麦みそを使用)
課題はいくつかありましたが、来年のためにフィードバックして、更に充実した内容へと発展させられたらと思います。
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