tysテレビ山口・mix「公認スポーツ栄養士とは?」で放送されました

スポーツ栄養

山口県の公認スポーツ栄養士・柴田至且(よしかつ)です。

先日、tysテレビ山口の番組、mixで「公認スポーツ栄養士とは?」という内容で、取材を受けました。

テレビの取材を受けるのは、前職ではよくありましたが、公認スポーツ栄養士となってからは初めてのことです。どんな番組になるのか、興味津々で受けることにしました。

公認スポーツ栄養士という仕事のカテゴリーはありませんが、スポーツのチームや個人の選手と関わる栄養士、特にチームと関わるスポーツ栄養士という仕事がどのようなものなのか?ということに焦点をあてて、番組作りをしていただけ、サポートチームである「高川学園ラグビー部」の全面協力の下、収録が進められました。

もちろん、タイアップの味の素さんの「勝ち飯」プロジェクトの一環でもあるコーナーなので、味の素商品を使ったアレンジレシピを、テレビ局の一角で作っている所も収録しました。手順や出来上がりの物撮りなど、テレビ番組の1コマ1コマにこれだけ時間と手間がかかっているのか、と改めて感心しました。

もちろん、選手に試食してもらうものも、手順で説明してるものとは別に作る必要があり、かなり押して、押して作っていましたが、結局、学校へ移動するギリギリまでかかってしまいました。お陰で、食中毒の心配をする必要もないぐらい、デリバリーで頼んだぐらいの出来立てを届けることができました。

選手達が食べている様子を収録する場面では、流石に昨年の花園出場が決まってから取材を受けることが多かったので、それほど緊張する様子もなかったのですが、いざ個人にコメントを求められると、100点のコメントをしてくれる選手もいれば、あえなくカットされるコメントも…。そりゃ、キャベツとレタスを間違えるとカットされますよね。

その後、セミナーをしている様子も、いわゆる「しているふり」ではなくて、この時期に必要な「熱中症と水分補給について」ガッツリ30分講義しました。テレビの取材が入っているので、いつも以上に集中して聞いてくれているように映っていました。きっと、この夏は水分補給を十分に行って、熱中症ゼロで乗り切れることを期待しています。ちなみに、午後からの練習では、水だけでなくポカリスエットを準備して、電解質の補給にも努めていました。言われなくてもできる、これを継続できるようになって欲しいものです。

その後、体組成の測定をしている所を撮影し、選手や私からコメント採集をしてもらいました。今回は全員測定していると時間がないこともあり、直前の食事調査を完了できた選手のみを厳選。全員をやると1時間以上かかるので、今回は短縮バージョンで測定しましたが、しっかりデータは収集できました。これを基に、選手のサポートをしていくわけですが、番組中でも私のコメントで、「エネルギーが足りているかどうかを判断」と言っているように、体重の増減でもエネルギーの過不足を判断することができます。もちろん、他の要素も把握する必要がありますが、様々な方法で推定はできるものの、実際のエネルギー消費量を正確に知ることは難しいので、家庭でもできる方法として体重測定は、スポーツをしている子供から大人まで、必ず毎日やってもらいたいものです。

グラウンドに移動してからも取材班は撮影を続けます。選手の動いている様子は、もちろん押さえたい映像なので、様々な角度から撮影されてました。お陰で、多くの選手を撮影していただき、県内の保護者の方には喜んで頂けたかと思います。

グラウンド上では選手が動き回っていますが、私もウォーターブレイクなどの間に、選手を捕まえてアドバイスをします。気になっている選手が基本的にはターゲットになる訳ですが、ケガ明けの選手やリハビリ中、あるいは体重がなかなか増えないなど、選手それぞれに問題点は千差万別です。それぞれのポイントを押さえてアドバイスをするのですが、それもその日に収集したデータを加味しながらなので、なかなか大変です。

そうこうしている内に、授業が終わってから合流する中学生がやってきましたので、私は一旦、体組成の測定に戻ります。高川学園ラグビー部では中学部もラグビー部として活動しています。今年は単独での太陽生命カップへの参加が可能なので、みんな気合が入っています。昨年、花園に出場したメンバーの内、3年生の6名、2年生の4名、1年生の2名は中学部から高等部へ進学したメンバーです。中学生の内からラグビーの技術だけでなく、身体作りにも取り組むことによって、高校でもすぐにレギュラーやベンチ入りができるような能力を身に付けられるようにサポートしています。

途中、監督とのやり取りの映像の中で、身長予測の話がでましたが、小学生ぐらいからの身体測定のデータが残っていると、おおよその予想は可能です。ただし、予想よりも大きくしたいと思うので、早い段階から適切な栄養摂取や、エネルギー不足に注意しながらサポートを行うので、予想を超えて成長してくれる選手もいます。もちろん、月々の測定で収集したデータを基に、修正しながら最終的には、その選手が持っているMaxの能力を引き出してあげることができれば、いい仕事ができたと自己満足に浸れます。

結局取材が終了したのは、18時前。朝は8時半に集合だったので、10時間の長丁場の取材でした。10分の枠にこれだけの時間をかけて取材されていると思うと、本当にテレビの番組作りは大変なんだなと実感しました。

そして、放送日当日、テレビの前でスタンバイして、コーナーが始まるのを今か今かと待ちました。なかなか始まらず、いよいよ最後のコーナーという段になって登場しました。あれだけ取材した膨大な映像の中から、選りすぐりの部分を切り取って、編集していただき、終わって見れば10分という予定だった時間は、15分ぐらいにもなっていました。うちのかみさんは、感涙もの感動で、「いやぁ、良かったわ」を連発していました。tysテレビ山口の担当ディレクターのSさん、本当にありがとうございます。もちろん、Blu-rayにダビングして家宝にします(笑)

この放送を切欠に、公認スポーツ栄養士の存在や、我々のサポートについて、知っていただけるような本当に良い番組を作って頂けました。もちろん、高川学園ラグビー部だけでなく、他の競技やチームからのサポート依頼は、いつでもお受けいたしますし、個人の方のサポートについても同様に、随時募集しておりますので、お気軽のお問い合わせください。

また、スポーツ栄養に興味を持たれた方、選手やその家族、指導者の方には、オンラインスポーツ栄養セミナーも開催いたしますので、ご参加いただけますと幸いです。

その他、栄養に興味はあるけど、近くで専門的な話を聞けない、病院に行かないと栄養士に会えないという方には、対面式のセミナーもあります。こちらはスポーツ栄養ではありませんが、広く栄養のこと、栄養と健康のことをお話しします。

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